生焼けの肉(特盛)

140字で収まらないくだらない日常の思考をダラダラ語るブログです。

プロフェッショナル お勉強警察の流儀

フードコート巡回の朝は早い。

網湯田 近雄(アミュだ ちかお) 43歳。フードコートの警備を続けて7年のベテランだ。午前9時半、開店の30分前から彼の仕事は動き出す。

 

                    ~~~~~中略~~~~~

 

午後4時。1番仕事が忙しくなる時間だ。

「高校生がですね、大挙してくるんです。」

 

 彼の言葉通り、高校生グループがいくつも姿を現した。学校帰りに寄っているのだろうか。 楽しそうに喋る彼らをよそに、網湯田は不安そうな顔をする。

「…普段この時間には見かけない制服の人たちがいますね。」

 

 たしかに、文武両道を売りにする高校の生徒が見られる。帰宅部である可能性は無いのだろうか。

帰宅部の人はここにはあまり現れないですよね。部活が休みということはテストなんでしょうか。今日は大変になりそうですよ。」

 彼は険しい顔を見せた。一体どういうことだろうか。見回す彼の視線が1人の学生を捉えた。

「すいません、ちょっと行ってきます。」

 そう言い残して彼は学生の元へ向かう。一言二言と言葉を交わすと、学生はなにかを鞄にしまったようだ。

  (何があったんですか?)

「ノートを取り出そうとしていたんですね。混雑時間帯に長時間占拠されると困りますから、声をかけさせていただきました。」

 なるほど、彼のような警備員がいるからこそ、商業施設のフードコートの回転率が保証されているのだ。

 

  ノートを片付けた学生に番組スタッフが声をかけた。

 (今日はどうしてここで勉強を?)

「(ボイチェン)テスト前なので、学校の自習室が閉まる時間と夕飯までの繋ぎに来ました。ここならマッ〇シェイクもありますね。」

 (まだいるつもりですか?)

「はい、ノートがダメなら単語帳でも見ます。第一、ここには喋ってばっかで1,2時間占拠してる人もざらにいますしね。」

 学生は、犬が大きく書かれた英単語帳を取り出しながらそう言った。めげない学生と警備員のイタチごっこはまだまだ続くのだろう。

 

(Progressが流れ始める)

「まだまだフードコートの存在理由を理解しない学生もいます。本来私のような存在はいらないのでしょうか。」

「フードコートに "平和" が訪れるまで私は取り締まり続けます。」

そう口にする網湯田の目は闘志で燃えていた。

                                        終

         制作・著作

         ━━━━━

          ⓃⒽⓀ

 

 この話はフィクションです。実際の人物、建造物及び団体には一切関係ありません。

 一切関係ありませんが、フードコートとかファミレスとかでちょっと勉強道具取り出すと秒で取り締まりされて怖いですよね。しかもそれを意に返さずに続けられる人もいるし、メンタルすげぇ。偶数回いいね押したい。

迷惑メールに敗北する話

 自分がよく使うメールアドレスに「世界 .救済 :財団から10億の振込があり ます」とか「ヤ    .マトから不在通知です」などちょっと怪しい文章のメールが届いたことは無いだろうか。勘が良くなくてもさすがに分かるだろうが、当然迷惑メールである。

 大企業のサイトにだけ登録するようにしているし、迷惑メールフィルタも強度高めで使っているのだが、どういうわけか年間を通して何件かこういう迷惑メールの類が届いてしまう。来ない人はぜひ生きるコツを教えていただきたい。

 届くのはしょうがないので、そういったメールは「10億あったらセ〇キンリスペクトでアヴェンタドール乗りたいな」とか「いやぁ、記憶にないうちに変なものポチッたかと思ったわ」などと思いながら粛々と削除していく。

 

 弊大学ではネットリテラシー教育に力を入れており、学年によっては講話も行われている。

 昨年の夏には迷惑メール対策と題して、「大学に登録しているアドレスに迷惑メールを模したものを送ります。気づいた人はリンクを開かないように。開いたら注意喚起のページが開きます。」と通知があった。それらしいリンクの貼ってあるメールには気をつけようと、私は大学からの安否確認訓練メールすら開かないという徹底的な対応をしたが、結局模擬メールにはついぞ出会わなかった。

 

 さて、話は変わるが、今年に入って大学にメールで提出しなければならない重要な書類があり、フリーメールで送るのはどうかと思った私は約2年振りに大学支給のメールアドレスを使用した。基本的に大学教員との連絡は大学のアドレスを利用していたが、不真面目な私は2年以降、それを使う機会がなかったのだ。それだけ使っていないアドレスだ、あっても大学からの大して意味の無いメールだけだろう。そうタカをくくっていた。

 

 受信フォルダの1番上に燦然と輝く「私物の撤去をお願いします。 sengakuji1973@某フリーメール.jp(仮)」の文字。

 

「「 なんの事だよ。」」と思考が停止する。まるで事実のような文体と、いかにもポケモンGOで出てきそうな苗字+西暦のメールアドレス。大学のメールにフリーメールから?誰が、何のために?動揺し、冷静さを失った私は迂闊にもメールを開いてしまう。(1アウト)

 

「私有地にダンボールに入った書類が放置されていました。その書類に書かれたメールアドレスに連絡させて頂きました。至急対応お願いします。」

いや、俺2年間このメール使ってねぇから。

しかし、「記憶にないうちにポチッたか」と不安になるレベルで物忘れが激しい私である。この瞬間、動揺は最高潮に達する。

 (書類が入ったダンボール廃棄した記憶ないぞ。そもそもこのメアド使ってないし、大学側の廃棄のミスとかだろ、俺関係ないだろ) などと失礼なことを考えていたが、ここで違和感を感じる。

 

 メールが届いているのは昨年の夏。落ち着いて受信フォルダを確認してみると、このメールの1週間前に「迷惑メール訓練について」との学務からの連絡が。何を隠そう、こいつが例の迷惑メール対応訓練だったのだ。あれから1年、まさかの邂逅である。冷静さを取り戻した私はこのメールを受信拒否フォルダへと叩き込んだ。

 

 人は想定外のことが起こって動揺した時や、心が弱ってる時に普段なら気づくようなことに気づかなくなる。大企業での個人情報流出がなくならない理由を今回の事象で体験することができた。

 想定外のことが起こったら、慌てずに落ち着いて周りを確認してから行動を起こすようにしよう。そういう隙を犯罪者は狙っているのだから。

 

 あと学務、次は騙されねーからな。

 

おまけ

 添付されていた注意喚起のリンクを開こうとしたらリンク切れてた。(2アウト)

 

ノブレス・オブリージュと出る杭の話

 強く記憶に残っている小説に「東のエデン」という作品がある。あらすじをざっくり言うと何者かに100億円を与えられた"セレソン"と呼ばれる人達が日本の現状を変えるためにお互い駆け引きをしながら奔走するという話だった。

 元々は2009年というリーマンショックを発端とする不景気真っ只中に作られた作品で、社会の空気の変化への期待を感じさせるものだった。私が初めて読んだのは2012年頃、中学生の時だったと思うが、残念なことにその時も内容に希望を抱いたし、今読んでもこんなことが起こればいいのにと思うに違いない。多少はマシになったとは思うが、どうやら私たちの世代は好況に恵まれない世代のようだ。

 

 「ノブレス・オブリージュ」という言葉に出会ったのはこの作品の中でだった。"セレソン"に100億円を与えた側の人が"セレソン"にかける言葉、それがこの言葉であった。作中での訳は「持てる者の義務」。100億円をもらったなら日本を変えるために奔走しろ、と言ったところだろうか。

 本来の意味としては「身分の高いものはそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務がある、という欧米社会における道徳観」(デジタル大辞泉より)だそうだ。元ZOZOのお金配りおじさんはある意味でこれを実践しているのかな?

 影響されやすい中学生のことである、「やれそうなことは進んでやることが責務なんだ、じゃあ授業で聞かれたら分かった時はちゃんと答えなければ…」などと思うようになってしまった。単純だなぁ。

そんなこんなでどうにか破綻せずに高校生になった。

 

 高1の社会の授業が生徒に自由に発言を求め、ノートをまとめていくタイプの授業だった。初めのうちは中学生のノリで積極性を維持していたが、「自分より成績いい人の方が発言しないし、悪目立ちしたくないから発言回数を減らしていこう」と多少空気を読みつつ受けていくことにした。自分には責務を果たすほどの"ノブレス"はないという解釈である。

 

 ある日の授業のこと、私は授業の内容が知らないことばかりだったので発言せずにいた。たぶん周りもそうだったのだろう、皆黙々と授業を受けていた。そんな沈黙の講義の中、先生が激高し「誰も発言しないならいいです。」と言い、問いかけもせず、ただただ教科書の内容を板書するだけの授業になった。 数日経ってもそのままの授業を続け、「皆さん、もうこのままの授業でいいですよね?」とまで言った。

 たぶん生徒に圧をかけるだけで、誰も何も言わずともいずれは元の授業に戻ったのだろう。しかし、無駄な正義感を持っていた私は怒れる神に触れ、祟りを受けることになる。

 何を言ったかは黒歴史なので記憶を消させてもらうが、先生から「わかるやつは発言しろ!ノブレス・オブリージュも知らないのか!」と叱られた記憶だけは鮮明にある。その言葉に憧れを持っていた私は大きなダメージを受けたとともに、その言葉を受けるべき人は他にいるだろと思いながら怒声を浴び続けた。

 

 "ノブレス"(高貴さ、持つ者)の定義なんて人それぞれである。そもそも貴族と庶民という身分がはっきりしている環境ならまだしも、同じ学問を受けているクラスという中で持つものと持たざる者を分けるのは無理がある気もする。とはいえ、今後私たちが歩む道を考えると専門知識を持つものとして行動を起こす程度の積極性は持っておくべきではないだろうか。

 私が言いたいのはただ1つ、こっちも間違って恥かく覚悟で答えてるから、少なくとも僕より成績いい人たちもちゃんと講義での質問に答えてくれ。

"幻"のポケモンの話

 小学校の頃に何をしていたか、何を考えていたか。そのほとんどを思い出すことは正直難しい。しかし、どういう訳か印象に残っている出来事というものが誰しもいくつかあるだろう。私の中のそんな記憶の1つが"幻"のポケモンの話である。

 

 家族にゲームをする人がいなかったため、小学校に上がるまでゲーム機の類に触れたことがなかったが、周りはそんな話をするような年頃である。

当時から根っこのところは今と変わらないようで、必死にネットでポケモンの最新情報をかき集め、記憶は定かではないが、「ポケモンやりたい!新作が出るんだよ!みんなやるみたいだよ!」とかねだったのだろう、どうにかダイヤモンドを発売日に買ってもらう事に成功した。 今でこそストーリーを進めて燃え尽きるほど、ポケモンに向かない身体になってしまった僕だが、小学生の頃、それはもうドハマリした。

  キッサキジムのギミックに泣き、過去作を持っていないと手に入らないレジギガスにマジギレし(後にエメラルドを買う)、意味もなく野生のポケモンハイドロカノンをぶっぱし、ろくに厳選も知らないのに性格一致(個体値は見てない)ガブリアスを育て、勝てもしないのにバトルタワーのWiFi部屋に潜っては乱数と思われる色個体にボコボコにされる日々。よくもまあ飽きなかったものである。

 

 DPのころの"幻"のポケモンと言えば、TL上で社会の不満と戦う「ダークライ」、セットアップで6ドローする「シェイミ」、LV1の三神を生み出す「アルセウス」の3体の印象が強いが、一応「マナフィ」も本編上の初出はDPである(全編通しての初出はポケモンレンジャー)。

 マナフィの映画の公開はDPが出る年の夏だった。周りに影響されてポケモンの情報を探している小学生がマナフィを見て抱く印象が悪いわけが無い。当時の私の中では特別なポケモンの一体だった。

 え、今の印象?うーん…蛍火からカイオーガにバトンすればいいんじゃないすか?

 

DPが出て数ヶ月ぐらいしたころ、友人が言った。

「3万円ぐらいするぜんこくずかんにしか載っていない、マナフィの弟分のミニフィってポケモンがいるらしいぜ。東京の親戚から聞いた。」

 人を疑うことを知らず、「特別」に弱いキッズは

「なんと、ポケモンだいすきクラブの情報やポケ徹のデータにも載っていないポケモンがいるのか。さすが東京、情報が早い。」などと思った。

 そこにないならないですね案件なのにな。

 家に帰ってから調べてみるも、やはり情報は出てこず、livedoor掲示板でも出てこない。2ちゃんは怖くて覗けない。仕方がなくその友人から情報をかき集めた。

 彼いわく、「ミニフィはほのおタイプ。ある条件(忘れた)を満たすとハードマウンテンからか行けるようになる洞窟で道を間違えずに進めると捕まえられる。道を間違えたらデータが消える。」とのこと。

 今考えると公式でデータが消えるような設定をするはずないだろと思うが、「なぞのばしょ」バグがあった時代である。高難易度を求める背伸びしたがりの子どもだと、ウルトラホールとなぞのばしょを合わせた難易度ぐらいならあるのかもしれないと思ってしまったのだろう。それからその条件を満たすべく悪戦苦闘する日々が続いた。リーグを周回して手持ちを頑張って全員LV100にしたり、ハードマウンテンをウロウロしたり色々なことをしたと思う。

 

 それから少しして、公式からぜんこくずかんが発売された。定価で1500円ぐらい。そこに「ミニフィ」の記述はなかった。3万円ぐらいするぜんこくずかんなんてそもそも存在していなかった。こうして、"幻"を追い求めた小学生の戦いは終わり、私は少しは人を疑おうとすることを覚えた。

 

 当時はなぜあんなことを言ったのか問い詰めてやりたいと思っていたが、大学の教養で心理学を学んだ時に「子どもは人に認められるため、注意を引きつけるために嘘をつくことがよくある」という記述を見かけた。割とクラスの中心側にいるタイプだと思っていたが、彼なりに思うところがあって、みんなが興味を引きそうなことを言ったのだろう。人の人格に影響は与えているが、社会に影響を与えてないので可愛いものだと思えるようになった。

 

 翻って今の自分はどうだろう。上手く立ち回ろうとするあまり、どうでもいいところで見栄を張ったり、めんどくさいからと誤魔化したりすることがそれなりにある気がする。無駄に見栄を張ろうとしてしまうのは結局誰のためにもならないし、むしろ悪影響なのは今までの経験から分かっているのにやってしまうのはこの歳になると可愛いでは済まされない問題点である。

 「人の振り見て我が振り直せ。」こういう自分の性格を自覚している以上、 自分の撒いた火種で詰むことがないように、「ミニフィ」に裏切られたときの記憶を忘れず、自戒していける自分でありたいものである。

偏見で語る「サークル新歓の車の中でかかってそうな曲ランキング」2020

目次

 

新歓は戦いである!

 2020年、それは新型コロナウイルスで揺れた年となった。終わった感出してみたが、むしろこれからみたいな所がある。

 大学のサークルも例に漏れず大きな影響を受けた。感染拡大予防のための活動停止に加え、4月からの新歓の中止。これは大きな痛手となる。なぜなら、新入生が「あれ?サークル入らなくてもおうち時間で十分楽しくね?」「うちに帰ってApexやろうぜ!」と気づいてしまうからだ。

 そうは言っても、気づかない新入生もいる訳で、そんな右も左もわからぬ新入生をとっ捕まえて仲間に引き入れる熱い戦いがいよいよ始まろうとしてる(大学からの許可待ち)。

 

 新歓でよく見かける光景といえば、頑張って新入生に話しかけるも、5分ぐらいで話題が尽きて無言になっている私みたいな先輩の姿…もだが、活動場所や引き入れるためのイベントまでの車出しだろう。ここでどれだけ仲良くなれるかが他のサークルとの差を生む。5分程度で話題が尽きてるようじゃ他のサークルに持ってかれちまうぜ。

 そんな車内でかかっている曲は話題にすることもできる非常に重要な要素であり、とりあえず流行ってる曲かけときゃどうにかなるだろとTSUTAYAのレンタルランキング上位やサブスクTOP100から曲をかけがちである。

 アニソンとかかけてみ?机にかっこいい布引いてそうなサークルでもない限り新入生に逃げられるぞ(偏見)。

 

選出基準

 iTunes storeやサブスクの上位楽曲の中から5曲を私が独断と偏見で選考させてもらった。順位ももちろん私の偏見なので、「あの曲がないじゃん…」とか、「クソにわかが!お前が○○を語るな!」などの罵倒はご勘弁願いたい。

ただ、万人受けする曲を選んだので、「あー、かかってそうだなー」程度に暖かい目で見ていただきたい。

 

新歓ランキング2020

 こんにちは、新歓ランキング2020のお時間が今年もやってまいりました。司会の生焼けです。

 昨年のランキング(脳内開催)では1位 lemon(米津玄師)、2位 マリーゴールド(あいみょん)、3位HAPPY BIRTHDAY(back number)でしたね!皆さんも表彰式の光景を思い出しましたよね???(威圧)

果たして順位はどのように変化したのでしょうか?早速ランキングを見ていきましょう!

 第5位はあの曲がランクインです!

 

 あいみょんの「マリーゴールド」が昨年の新歓ランキングから引き続きランクイン!男子でも女子でも問題なく話題にできることからでしょうか?

このとりあえずかけとけの精神、何と名前をつけましょうか?

 あいみょんだと、他にも「君はロックを聞かない」や「今夜このまま」など選択肢はいろいろありますから話題の広げやすさもランクインの一因と考えられます(適当)。新歓が長引けば、新曲の「裸の心」が入ってくるかも注目ですね!

 

 さあ、どんどん行きましょう!続いて4位はこの曲です!

  • 4位「夜に駆ける 」(YOASOBI 2019)

 最近ZONe(エナジードリンク)とのコラボでTwitterに出がちの「ハルジオン」やTHE HOME TAKEで話題となったYOASOBIから「夜に駆ける」がランクイン!昨年の新歓時期にはまだデビューしておらず、今年のダークホースと噂されていましたが、やはり割って入ってきましたね!

 エナジードリンクといえば、大学のお供として大人気ですが、新入生にエナジードリンクを勧めてくる先輩で信じていいのは楽単情報だけです。その人はたぶん追い込まれないとやらない人なので、「○○?一晩で受かったわwww」などの言動に騙されて、明けない夜に落ちてゆかないように気をつけましょう。

 

さて、いよいよTOP3です!

あのアニメの主題歌がランクイン!

 

  • 3位「紅蓮華」(LiSA 2019)

 アニソンをかけるなど言ったな?あれは嘘だ。いや、かけても大丈夫なやつもあるよって話。さすがに鬼滅の刃を聞いたことがない大学生はいないはず。ましてや、自粛期間で暇してる新入生はどうせアマプラでアニメ見てる。そんな油断したチョロい新入生をこの曲1本釣りしましょう!

 注意点は2つ。1つはうっかり「oath sign」とか「crossing field」、まさかとは思うが「一番の宝物」とかをかけないこと。新入生はぽかんとするし、オタクくんだけ釣れてしまうことになります。最後に至ってはLiSA名義じゃないしな。

 もう1つ、アニメ勢や単行本勢は本誌履修勢にネタバレされて、強くなれる理由を知る羽目にならないようにすること。先に「アニメしか見てないんだ」って言ったら「無限列車編、楽しみですね!」って言って貰えると思う、多分。

 

残すところ、2曲となりました!何となく見えてきてるのではないでしょうか…。2位はこの曲です!

 

2位「 Teenager Forever」(King Gnu 2020)

 知りたての人がグヌーと読んで恥をかくことでお馴染みですね!昨年は「白日」が惜しくもTOP3を逃しましたが、今年はここにランクイン!

 アップテンポな曲調が明るさを醸し出すためか、車の中よりサークル紹介ムービーで聞いた!という声の方が多いとか多くないとか。

今までの新歓で、 伝えたい想いは溢れてたのに伝え方がわからず、失敗してた人はこの曲から話題を作ってみたらどうでしょう?

 

 いよいよ1位です!流行ったのにまだ名前が出ていないバンドがありますね?どの曲がランクインするのでしょうか!

 

  • 1位「宿命」(Official髭男dism 2019)

 ここ最近、とりあえずかけとけば無難なバンドといえば髭男ですよね!「Pretender」や「I LOVE…」など話題になった曲はさまざまありますが、新歓だということを考えると、「グッバイ、このサークルの運命の人は僕じゃない」とか、「水槽の中に溶けたイレギュラーになりたくないです。」とか言われたくないので、この曲が選ばれました!

 誰にも会わないからと自粛期間中にリアル髭男になってた人達が、「君がこの部活に入るのは奇跡じゃなくいい、『宿命』だ!」などと言っている姿は想像するだけで面白いですね!…それこそ「グッバイ!」だわ。

 という訳で、2020年サークル新歓の車の中でかかってそうな曲ランキング栄えある第1位は「宿命」に決定しました!わーわーぱちぱち。

 

終わりに

 ここまで偏見にまみれたランキングを見てきたが、この5曲が流れるような車一つまりは自分のことであるが一のことを批判するつもりは全くない(自己擁護)。書いた通り、誰しもどこかで聞いた曲であり、話題の取っ掛りになるのは間違いない。

 一方で、この曲、他のサークルでもかかってたし、話題も同じだな…と思われてしまうと、せっかくいいサークルであっても候補の中に埋没してしまう。メジャーな曲のリストの中に、自分が好きな曲を仕込んでおくことで「○○知ってる?」というように特徴を持って話題を広げることが出来るのではないだろうか?

 

 という訳で早速なんですけど、好きな曲かけていいですか?「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」(アイドルマスターシンデレラガールズより)って言うんですけど…(終わり)

 

「サンライズ鹿児島」は使い物になるのか?

 

交通機関、盛者必衰なり

 夜行列車。その名の通り、夜の日本各地を駆け巡り、長距離都市間輸送の需要に応える列車のことである。夜に出発し、朝に到着することは旅情溢れるだけでなく、前日に予定があっても目的地で朝一から活動できるというメリットがある。

 

 かつては日本にも多数存在していた。その数や列車の説明は多くの先人が取り上げているため、ここでは割愛させてもらう。

 しかし、航空機や高速バスに押され、今や定期列車は東京-出雲市, 高松(琴平)間の「サンライズ瀬戸・出雲」のみ。

 臨時列車も「18きっぱーの救世主」「走るスラム街」の異名を持つ東京-大垣間の「ムーンライトながら」と寝台列車界の希望の星と言われたものの新型コロナウイルスの影響で無期限中止となっている「WEST EXPRESS銀河」の2つしかない。…クルーズトレインはちょっとイメージと違うしね。

 

サンライズ鹿児島」ってなんだよ

  前の章で述べたように現役の寝台列車に「サンライズ鹿児島」なんてものは存在しない。そもそも鹿児島の主要駅、鹿児島中央駅(元西鹿児島駅)まで寝台列車が乗り入れていたのは「なは(京都-西鹿児島)(2004年熊本発着に短縮)」が最後。東京-西鹿児島間に至っては「はやぶさ(1997年熊本発着に短縮)」が最後である。とても悲しい、需要のなさが垣間見える。

 

 では、「サンライズ鹿児島」とはなにか。これは鹿児島中央から新幹線に乗り、岡山もしくは姫路でサンライズ瀬戸・出雲に乗り換えて東京に行くことついて私が今決めた呼び方である。

 この乗り換え自体は鉄道系YouTuberと言われる人達がしばしばやっているものだが、先に挙げたこの路線の需要のなさもあり、現時点では残念ながら鉄オタ以外やらないだろう。

 しかし、夜出発し翌朝には目的地に着くことに対して費用対効果が伴えば需要が増えるのではないか?

あわよくば需要が増えて新規列車ができないか、などと妄想し、この度検討してみようと思った次第である。流行れ、寝台列車

 

実際「サンライズ鹿児島」ってどうなの?

 現状「サンライズ鹿児島」を実行する方法は岡山乗り継ぎと姫路乗り継ぎの2通りがあるが、航空機との優位性は時間であると考えられるので姫路乗り継ぎになる。今回はこれをベースに検討する。

 

 そもそもとして時間に優位性があるのか。この前提が崩れたらよろしくない。

 残念ながら下り(東京発)は優位性がほとんどない。東京発こそ22:00だが、サンライズから乗り換える「みずほ601号」は 9:46着。一方で羽田発の航空機の始発は鹿児島到着が8:15(JAL)、SKY, ANAも9:00前に到着する便が存在する。朝一の飛行機にどう足掻いてもサンライズは勝てない。使うのは鉄オタぐらいである。従って、考察するのは上り(鹿児島発)だけに絞ることにしよう。

 

 姫路乗り継ぎを実行する時の鹿児島中央側の終電は 19:51発の「みずほ614号 」になる。サンライズが東京に到着するのは 7:08 である。半日ぐらいかかるものの、始業終業時間を考えると実用性はそこそこあるように思える。残業のことは1回忘れようね。

 

 新幹線乗り継ぎで東京に行くのは鉄オタしかいないし、桜島号→はかた号の夜行バス乗り継ぎはケツの肉が取れる夢を見たい人とYouTuberしかいないので、比較対象は当然航空機になる。

 

 鹿児島-羽田において航空機の最終便は20:50(SNJ,ANAとのコードシェア)、JALも20:30以降にあり、どのアライアンスも安心。これは勝負あったか。

 しかし、ここで予想外の問題が発生。なんと鹿児島中央駅から空港までのリムジンバスは最終便が 19:00 であった。19時前に鹿児島市を出なきゃ行けないのはなかなか痛い。出発時刻ではサンライズに軍配が上がった。

 では、到着時刻はどうか。羽田に最速で着く便はSKY300で8:50着。23区の主要部に出るには9:00を回ってしまう。いや、大田区が主要部じゃないって言ってるわけじゃないですよ、ほんとに。

 大手に至っては羽田への到着時間が9:00を回ってしまう(JAL 9:00, SKJ,ANA 9:05)。時間面においては「サンライズ鹿児島」の完全勝利である。

 最終便より遅く、始発より早いを体現する夜行列車の鑑である。

 

サンライズ鹿児島」の弱点見たり

 「サンライズ鹿児島」有能じゃん!と思った方はここから先を読まないで是非活用していただきたい。JRが泣いて喜びます。

 

 さて、直視しなければない現実。それは費用である。ご存知の通り航空機にはどの会社も名前こそ違えど早割が存在する。比較的長距離路線の羽田-鹿児島間であっても最安値7000円台から(SKY ¥7560)。大手でも9000円台から。ビジネスホテルに泊まれば前日入りしても間違いなく20000円を割り込むだろう。

 一方のサンライズ、そもそもとして姫路までの新幹線料金が21230円。秒で敗北じゃねーか。

 気を取り直して、姫路から東京までが乗継割引を利用して、最安値のノビノビ座席(ネカフェみたいなスペース)で11925円。ベッドが使える最安値はソロの18260円。30000円払ってネカフェ泊、ベッド使うとほぼ40000円はさすがにキツくないか?

  有能にも思えた「サンライズ鹿児島」。その呆気ない最後であった。

 

結論

 「サンライズ鹿児島」には19時すぎに鹿児島を出ても翌朝には東京に着けるという夢があった。だが、その夢は費用の面で破れてしまった。やはり陸上交通は時代の流れに勝てないのだろうか。

 だがちょっと待って欲しい(早口)。鹿児島から最終の航空便で帰る予定だったが、うっかりリムジンバスの最終便を逃してしまった場合、貴重なリカバリー手段になるのではないだろうか?鹿児島中央駅までのタクシー料金は高速を使えば約15000円。搭乗手続きに間に合うか怪しい時間帯であれば「サンライズ鹿児島」に切り替えることも選択肢に上がるだろう。

 

 健やかな旅のためなら金に糸目をつけない人、鉄オタ、リムジンバスを乗り逃したそこの貴方。今すぐみどりの窓口ダッシュだ。「サンライズ鹿児島」はいつでも君を待っている(繁忙期を除く)。

「夜行」第1章 尾道(ネタバレあり)

 私はあらゆるモノのにわかなので森見登美彦作品は陽の作品(夜は短し歩けよ乙女有頂天家族など)しか見てこなかった。そんな自分にとって、陰の作品とも言える「夜行」は新鮮なものだった。

 自分の脳内整理のための感想と考察なので、は?ってなる点も多くあるかもしれないが、大目に見て頂きたい。

 

  「夜行」は岸田道生の夜行という絵画を共通点にして、登場人物が不可思議なことに巻き込まれ、それが10年前の失踪事件に繋がっていくという物語である。

 第1章の「 尾道」は中井の妻を巡る話である。

 考察のヒントとして公式サイトにある10の疑問(https://www.shogakukan.co.jp/pr/morimi/10Q.html)を参考にしたい。

尾道での疑問は、

①ホテルマンの妻が2階に篭もるようになったのはなぜか。

②中井の妻が「変身」したのはなぜか。

の2つ。

 ①は、本文中の描写から「ホテルマンが妻を殺し、遺体を2階に隠しているから。」と考えられる。

 家から漂う厭な臭い。なにかに怯えるような挙動不審のホテルマン。そして、中井の「奥さんはもう死んでる。君が殺した。」の台詞。これらが根拠として挙げられる。

 問題は②だが、ここがイマイチ掴めていない。

 突拍子もないのだが、「自分の生き写しであるホテルマンの妻を見た(取り憑かれた?)から。」ではないかと思う。

 取り憑かれたとした書いた理由は3つ。

 1つ目は、中井の妻が尾道に行く原因となった2人の不和が始まったタイミング。本文中で初めて描写されるのは、九州からの帰りに夜行列車から踏切横にいる妻そっくりな女を見たところから。そこから妻が別人ではないような感じがするような行動を起こすようになる。後述するが、この踏切脇の女が殺されたホテルマンの妻と考えられ、それを見た事が異変のきっかけとなっている。

 2つ目は、先に挙げた中井のセリフの後、「『それなら、あの夜行列車に飛び込んだのは誰なんです。』『…分かっているくせに』(中略)(ホテルマンは)みるみる青ざめていく。そのまま気を失うのではないかと思ったほどだ。」の部分。

 あの夜行列車とは、中井とその妻が踏切横で妻に似た女を見た時の夜行列車であろう。

 ホテルマンは自分の妻が飛び込んだと思っていたが、実際には殺された後に現れたホテルマンの妻の霊的なものであり、それが踏切に飛び込んだ時に中井の妻に取り憑き、人格を変えたのではないか。

 3つ目は尾道のラストである。中井は妻が自宅である水道橋ではなく、尾道の「あの家」へと帰ろうと言っているように感じ、「どうして僕は妻を連れ戻せるなんて思い込んでいたのだろう」と思う。これは、ホテルマンの妻が未だに中井の妻に乗り移っていることを示しているのではないか。

 「夜行は夜行列車の夜行でもあり、百鬼夜行の夜行でもある。」という作品中の発言があるおかげで、霊的なものが関係しているという突拍子もない考えを受け入れてくれる気もする。

 さて、ここまで「夜行」関係ないじゃんと思うかもしれない。他の章を読むと、「夜行」を見ることで自分の理想が映し出されることが書かれている(超意訳)。

 尾道では「夜行」を中井が見る前に妻の変化が始まっており、「夜行」を見て理想を映し出していたのはホテルマンの方でないかと思われる。

 絵画の映した理想は、上述の霊を生み出し、中井の妻に影響を与え、ホテルマンの妻へと変えさせたのではないか。

 妻を取り戻したものの、自分の妻が変わってしまったことを受け入れた中井の話は果たしてハッピーエンドと言えるのだろうか。

 

 いや、そもそもこの作品にハッピーエンドな章はないような気がする…。

 拙い文章ですが、お付き合い頂きありがとうございました。気が向いたら続くかもしれません。

 また、ここはこうじゃないか?という意見があったら頂けると幸いです。